2009-08-19

人形と闘った夢

8月14日に視た夢の記録、ローカルに下書きをしていたものを、11月19日未明に推敲して公開する。

8月の夢

霊媒と、家族と弟子と、大きな力をもった悪霊の夢だ。悪霊は人形に宿っている。

悪霊を愛しているから、善良になって世間に受け入れられてほしいと霊媒は考えている。

一回目の対戦、じゃんけん。悪霊は霊媒の愛に負けて手を抜いて負けた。だが、悪霊は自分が手を抜いたとは意識していない。

それから長らく、人形は霊媒の家にあった。家族といっしょに暮らしていた。手前の、家族の団欒の部屋に置かれて。

霊媒は、奥にある潅木を育てているフランス庭園のような部屋で、緑の手入れをしていた。この部屋からさらに奥、栗のような大きな樹の向こうは薄暗くて見えないが、果てしなく続いているようだ。

霊媒の家族、妻と内弟子が騒ぎ出す。人形が凶暴になったのだ。

悪霊は酒を欲しがっている。水差しの取っ手にウィスキーを塗って、これを与えれば大丈夫と霊媒は確信をもっていた。

霊媒の手の水差しに飛びつき、舐めた悪霊はより凶暴になった。朱く凶悪な表情になる。

家族の入れない緑の部屋に連れてきて対戦する。前回と同じじゃんけんで対戦する。封じられたのと同じ方法で勝負して勝たないと、悪霊は自由になれない。こんどは、両手で。

霊媒は言った。 君は僕らのことが好きだから負けてくれたんだよ。普通に対戦したら君が負けるわけないじゃないか

言い終わって気づく。悪霊の両手のチョキに挟まれていた拳=グーは、その温かく包まれる感触にいつのまにかパーになっていた。このままでは負けだ。

口で説得しながら手をグーに戻そうとしている霊媒。

夢の直後のメモ

起きたら午前 3:30 、か。

両掌を併せて胸の前で拝むようなポーズから、掌を閉じようとしていた。いや、閉じきって、両手が弾けて胸の前でふたつのグーになっていたところで目が醒めた。

そうですか。あの霊媒志は私ですか。

霊の宿った人形は私の無意識のちからの部分ですか。

人形として扱われ、手前の部屋で家族と暮らしていたのは、日常生活ですか。

凶暴にになって、家族から運ばれたとはいえ、一対一で対決せざるを得なかったしたおくの部屋、緑の温室はなんでしょう。

植物の手入れに使われていた、現実生活でコーヒーを淹れるのに使っていた赤い水指しは何の象徴ですか?

悪霊にもなりうる人形、無意識に君は家族を愛しているんだろうと、荒ぶる側面を無視して、家族の相手をさせていた。己は奥に向かい、緑の手入れをしていた霊媒志がわたしと。それってけっこう無責任? いや仕方がないのだけれど。

人形の形をとれせないと、温室は存在しない。そこに入れるのは私独りしかいない。

でもお互いに好きであろうと、家族に任せて、独りで能天気に手前の部屋を顧みなかったのは良くない。