2009-11-06

オカルトとか

先週借りたタロット大全 というのを読んでいる。

著者の伊泉龍一さんというのは、いま検索すると常識人が見て眉をひそめるような占いのサイトが目立つが、この本を読む限りではまっとう。ただし 生活のために占いをするのはわかるし、そのためには演出も悪くはない という意味のことは度々書いてあるので、この本を絶版にされたあとで、割り切ってビジネスとしてのオカルトと布教を始められたのでしょう。

この本で書いてある内容、いろいろとオカルトとともに進化してきたタロットの歴史が批判的に書いてあって悪くない。オカルトと言われる体系から、実用に役立つノウハウを抽出したい と暫く前に書いた身には、見習うべき姿勢の本だ。

資料

考証の対象として1851 に出版された、近代オカルトの祖とでもいうべき 高等魔術の教理 て、著作権切れているからネットに転がっていないかと調べてみた。

そう、彼らは 古き時代の叡智を解き明かせば と書いているから昔からのような気がするが、じっさい今のオカルトの論理体系ができたのはたかだか十九世紀にすぎないのだよ。

hermetics.orgという処に pdf で公開されていた。このサイトには大概の古典文献が公開されているんじゃないか?

デザインは妖しげな雰囲気をかもしていて弱ったものだが、心をもっていかれずに考証する自信があれば、悪くない文献集だ。

問題の本はLibrary→Magicと辿ったところにあるDogma et Rituel de la Haute Magie

ちなみに Haute Magie (高等魔術) というのは、現実に影響を及ぼすことを考えない精神修養のことだと、伊泉さんは解説している。魔術という表記をしなければ毛嫌いされないのに…,

11月20日、追加

設定によって読みにくいから、<ins> タグで全体を囲ったりしない。

hermetics.org と同様、Real Lies というサイトにも、この頃の怪しい文書の原典が置いてある。

日本語の、当時の歴史を解説したウェスコットと黄金の夜明け黎明期 という文書を発見。

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